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編集後記
平田 一郎
pp.1206
発行日 2005年7月25日
Published Date 2005/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104289
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本号は「免疫異常と消化管病変」というテーマで企画編集された.過去にも「膠原病と腸病変」(1991年),「AIDSとATLの消化管病変」(1999年),「全身性疾患と消化管病変」(2003年)といった主題があり,その中で“免疫異常に関連した消化管病変"が部分的に取り上げられている.本号では,それら消化管病変がより充実して網羅され,系統的に取り上げられているので,より理解しやすくなっていると思われる.GVHDもより充実した内容で掲載されている.また,非常にまれな興味深い疾患(糖原病,Whipple病など)も取り上げられている.日常臨床の場において,既存の範疇に当てはまらない消化管病変を見た場合や,あるいは免疫異常状態を有する症例がどのような消化管病変を呈してくるのかを考察する上で本号は有用であると考える.本書によって,免疫異常が背景に潜む症例の消化管病変に対する理論的・系統的な診断学が読者の中に構築されることを願う.
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