特集 図説 形態用語の使い方・使われ方
第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語
b.X線・内視鏡所見用語
表面型大腸腫瘍(colorectal flat neoplasm)
長廻 紘
1
1群馬県立がんセンター
pp.391
発行日 1996年2月26日
Published Date 1996/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104063
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表面型大腸腫瘍とは大腸の上皮性新生物(腺腫・癌)のうち,次の2つの条件を満たすものを言う.①形態学的に平坦である.②組織学的に水平発育型腫瘍腺管から成る.平坦とは,隆起の頂部,陥凹の底部が周囲の正常粘膜表面と平行であることを指す.水平発育型とは腫瘍腺管が正常大腸上皮と同じように,水平方向に並び,各腫瘍腺管は粘膜筋板から表層まで一直線に伸び,長さは同じ(全層性)のものを言う(Fig. 1)が,類全層性のものも含む.
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