Coffee Break
阪神・淡路大震災後に目立った巨大・出血性胃潰瘍
姫野 誠一
1
1市立芦屋病院内科
pp.100-101
発行日 1996年1月25日
Published Date 1996/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103918
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阪神・淡路大震災は兵庫県南部に甚大な被害をもたらし,芦屋市に限っても死者4百余名,全世帯の50%の家屋が全半壊,一部損壊を加えると90%にも及ぶ壊滅的打撃を受け,市民の精神的負担は計り知れないものであった.当院は定床272床,上部消化管内視鏡検査2,400例(年間)の中規模公立病院であるが,芦屋市の北側高台にあり東は西宮市,西は神戸市に隣接し,今回の震災では最も被害を受けた地域にある.しかし幸いにして建物自体の損傷は少なく,被災患者の対応に追われたが,消化管出血を伴う胃潰瘍患者の入院が目立った.
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