特集 消化管悪性リンパ腫1998
ノート
基礎編
IgH再構成のMALTリンパ腫診断における意義・治療効果予測の可能性は?
田丸 淳一
1
,
関田 徹
1
,
川人 未朋
1
,
和田 勝則
2
1千葉大学医学部第1病理
2千葉県がんセンター病理
キーワード:
MALTリンパ腫
,
IgH遺伝子再構成
,
PCR法
Keyword:
MALTリンパ腫
,
IgH遺伝子再構成
,
PCR法
pp.481-482
発行日 1998年2月26日
Published Date 1998/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103621
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はじめに
Isaacsonら1)が1983年にmucosa-associated lymphoid tissue type lymphoma(MALTリンパ腫)という疾患概念を提唱して以来,本疾患の研究・理解は飛躍的に進歩した.そしてこの疾患名の定着に伴ってreactive lymphoreticular hyperplasia(RLH)なる病名は死語になりつつある.なぜならば,現在の悪性腫瘍というものの総論的理解が,細胞形態学的に異型性のある細胞のクローナルな増殖であるからである,そうした中で,免疫グロブリン重鎖(lgH)遺伝子の再構成の検索はMALTリンパ腫のみならずB細胞性リンパ腫の診断には欠くことのできないものとなっている.
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