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書評「機能を中心とした図説組織学 第4版」
Wheather's Functional Histology, 4th ed. A Text and Colour Atlas
猪口 哲夫
1
1久留米大学解剖学
pp.116
発行日 2002年1月25日
Published Date 2002/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103417
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本書は,英国Nottingham大学のWheaterが著した“Functional Histology:A Text and Colour Atlas”(初版は1979年)の第4版(2000年刊)の翻訳で,1979年に第1版が出版されて以来,洛陽ノ紙価ヲ高メてきた名著である.その第1版の日本語訳(1981年刊,医学書院)が東京大学医学部解剖学教室の山田英智教授(当時,現 同名誉教授)監修の下に当時東京大学解剖学教育関係の方々の分担により訳出され,その後,原著が改版される度に同一の担当者(今回から澤田教授が参加)による速やかな和訳の作業が責任ある態度をもって行われてきたものである.
今回の原著は,その第1,2版の中心的著者であったNottingham大学のPaul R. Wheaterの死去(1989年)後,第3版の執筆者の1人Barbara Young(Australia,Sydney大学)がJohn W. Heath(Australia,Newcastle大学)とともに改訂作業を行っている.原著の執筆者が1人ずつ入れ替わって版を重ねるうち,内容・図版・写真の更新が図られつつ,主体が英国のNottingham,CambridgeからAustraliaの次の世代の担い手達へ引き継がれている様子が窺われる.
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