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書評「抗炎症剤の選び方・使い方 第3版」
橋本 博史
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1順天堂大学内科(膠原病)
pp.320
発行日 1991年3月25日
Published Date 1991/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102491
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このたび,医学書院から「抗炎症の選び方・使い方一第3版」が出版された.この本は,本邦を代表する炎症学・リウマチ学の第一人者である聖マリアンナ医科大学水島裕教授と東京女子医科大学柏崎禎夫教授の肩のこらない対話形式で納められている.初版から8年の経過で3版5刷の改訂・発刊がなされ,これだけみても,いかにこの分野が著しい進歩を遂げているかがわかるが,近年の目覚ましい医学の進歩が炎症学,免疫学,リウマチ学にも大きく寄与していることが指摘されている.
解熱,鎮痛,抗炎症と,その使用目的はともあれ,抗炎症剤を使用しない臨床家はいないと言っても過言ではない.その使用範囲もさることながら,薬剤の種類も多く,また,drug deiivery systemにより多種類の剤型と使用目的に応じた薬剤が開発されている.これらを十分に使いこなせることができれば,患者により良い医療をもたらすことができるが,この本は患者に最も適した薬剤の選択と使い分けを懇切丁寧にわかりやすく解説している.
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