今月の主題 慢性関節リウマチ(RA)の新しいプロフィール
治療
非ステロイド抗炎症剤の使い方
景山 孝正
1,2
1国立相模原病院
2東女医大整形外科
pp.1152-1153
発行日 1973年9月10日
Published Date 1973/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204894
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RAの病因は未だ不明といってよく,RAに対し病因にもとずく根治的療法はなく,もっぱら対症療法が用いられる.RA治療の主眼は炎症の抑制であり,RAの基本病変である多関節の慢性増殖性炎症をよく抑制するなら,関節破壊・高度機能障害の招来が防止され得る.しかし,RA治療は極めて長期間に及ばざるをえないのであるから,とくに薬剤の長期連用による副作用が問題となる.すなわち,十分な炎症抑制を長期間持続するという治療目的の達成には,抗炎症剤投与による副作用の発現がっきまとい,RA治療の困難点となっている.したがって,RAに対する非ステロイド抗炎症剤の使い方のポイントは,危険・不利な副作用をおこさずに,最大の炎症抑制効果をあげることにある.
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