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今月の主題 胃癌に対する内視鏡スクリーニングの現状と将来
主題
胃癌に対する内視鏡スクリーニング―私はこうしている
Endoscopic Screening for Gastric Cancer: My Way
赤松 泰次
1
Taiji Akamatsu
1
1信州大学医学部附属病院内視鏡診療部
キーワード:
内視鏡
,
胃癌
,
スクリーニング
,
撮影法
,
セデーション
Keyword:
内視鏡
,
胃癌
,
スクリーニング
,
撮影法
,
セデーション
pp.1221-1224
発行日 2008年7月25日
Published Date 2008/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101422
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胃内視鏡スクリーニングの基本
見落としのない胃癌の内視鏡スクリーニングを行うためには,胃内を隈なく観察することが重要である.漫然と観察しているだけでは病変を見落とす可能性があるため,ルーチン検査では一定の撮影部位と順序を決め,各部位を撮影と同時に観察する必要がある.また,撮影した内視鏡写真を見直す際に,撮影した部位が静止画でも判断できるように,胃内の"ランドマーク"(胃角,幽門輪,胃体部大彎の皺襞,噴門)が写った遠望写真を撮ってから近接撮影を行うように心掛ける.
一方,よい条件で検査を行うことも大切で,反射の強い患者にはセデーションを行ったり,付着粘液や胃液の貯留が多い場合には適宜洗浄や吸引を行う必要がある.検査中に病変を認めた場合,その病変にばかり目を奪われることなく,胃全体を一通り観察した後でその部位の精査を行うようにする.
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