検査法
テトラサイクリン・ラベリング法—テトラサイクリン標識法
星野 孝
1
1日本大学医学部整形外科
pp.742-746
発行日 1966年10月25日
Published Date 1966/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903821
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はじめに
物質が光エネルギーを吸収すると励起状態となるが,多くの場合は直ちに熱エネルギーに転換して基底状態にもどり,またある場合には化学エネルギーにかわつて化学反応がおこる,しかしある種の物質では光エネルギーを放出して基底状態にもどる.その際,螢光fluorescenceまたは燐光phosphorescenceを発する.
螢光と燐光のちがいは,前者では光照射が続く間光が出るが,光照射がやむとすぐ消えるのに対して後者ては照射がやんでも光が出るという点である.また両者のスペクトルの波長域及びスペクトル構造にも差がある.
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