増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
生理機能検査
心機能検査
心室遅延電位
下野 真由美
1
,
藤木 明
1
,
井上 博
1
1富山医科薬科大学医学部第2内科
pp.832-833
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910033
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検査の目的・意義
加算平均心電図は,従来の体表面12誘導心電図では記録できなかったμV単位の心臓の微小電位の測定を可能とした.特に,心室遅延電位(latepotential)の検出が,心筋梗塞後の症例の心室頻拍など重症心室不整脈の予知に有用であるとされる1).一般に不整脈の診断は,12誘導心電図やホルター心電図などにより行われるが,不整脈が認められない際には診断が困難となる.しかし,遅延電位は不整脈の認められない時期でも非観血的に検討できる利点がある.
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