今月の主題 循環生理機能検査の進歩
新技術の解説
遅延電位の検出法
矢久保 修嗣
1
,
小沢 友紀雄
1
Shuji YAKUBO
1
,
Yukio OZAWA
1
1日本大学医学部第二内科学教室
キーワード:
心室遅延電位
,
加算平均心電図
,
悪性心室性不整脈
,
窓然死
Keyword:
心室遅延電位
,
加算平均心電図
,
悪性心室性不整脈
,
窓然死
pp.597-602
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901100
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
心室遅延電位(LP)は,心室頻拍や突然死の非観血的な有用な指標である.しかし,LPは微小な電位のために通常の心電図ではその検出が困難で,高感度増幅,加算平均法,bandpass filterによる処理などが必要である.このため加算平均心電図が用いられ,multiphasic oscillation法,vector magnitude法でLPの評価が行われている.機器によりその細部は異なっているが,それぞれ十分にLPの評価が可能であり,広く一般に普及し活用される検査法と思われる.臨床検査36:597-602, 1992
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.