増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
免疫学的検査
免疫グロブリンその他
オリゴクロナルバンド
櫻林 郁之介
1
,
藤井 英治
2
1自治医科大学大宮医療センター検査部
2エス・アール・エル
pp.514-515
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909922
- 有料閲覧
- 文献概要
検査の目的・意義
オリゴクロナルバンド(以下,OB)は髄液蛋白のアガロースゲル電気泳動においてγ分画に認められる1本から数本の不連続な異常バンドを意味する.OBの主成分はIgGであることが多く,中枢神経系内に存在する感作された2つ以上の形質細胞によって産生され,炎症の活動期に増加すると考えられている.したがって,OBは中枢神経系内の免疫反応または炎症の指標となるが,疾患特異性は低い.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.