Japanese
English
論述
X線上骨傷の明らかでない頸髄損傷について
Cecrvical Cord Injuries without Visible Fracture or Dislocation in X-ray
米山 芳夫
1
,
柴崎 啓一
1
,
大谷 清
1
,
藤井 英治
1
Yoshio Yoneyama
1
1国立療養所村山病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Murayama Hospital
キーワード:
頸髄損傷
,
cervical spinal cord injury
,
過伸展損傷
,
hyperextension injury
,
中心性頸髄損傷
,
central cervical cord injury
,
頸部脊椎症
,
cervical spondylosis
Keyword:
頸髄損傷
,
cervical spinal cord injury
,
過伸展損傷
,
hyperextension injury
,
中心性頸髄損傷
,
central cervical cord injury
,
頸部脊椎症
,
cervical spondylosis
pp.127-133
発行日 1985年2月25日
Published Date 1985/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907119
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抄録:X線上明らかな骨傷がみられなかった頸髄損傷60例を,骨傷のみられた症例82例と対比し,調査検討した.非骨傷群では51〜60歳に最も症例が多く,受傷原因では歩行中の転倒や自転車の転倒といった,比較的軽度の外力による症例が多かった.麻痺の高位は第5頸髄節以下が障害されていた症例が最も多く,受傷直後の麻痺ではFranKel分類のAの割合が骨傷群に比べて少なかった.不全麻痺例では中心部損傷型が多かった.脊椎症性変化を伴っていた症例が多かった,治療は保存的治療を原則としたが,外傷性椎間板ヘルニアの症例,脊椎症性変化などによる遅発性麻痺進行例に対しては観血的治療の適応とした.麻痺の予後は,保存的治療例,観血的治療例との間に明らかな差は認められなかった.
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