増刊号 図解 診療基本手技 第2集
診療手技
輸血・輸液法
輸液
齊藤 博
1
1東京都立駒込病院・内科
pp.282-284
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909703
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生命の起源は海にあり,進化の過程で動物およびヒトの体液の浸透圧は海水の約1/3でほぼ一定となっている.ヒトの体を構成する細胞の外部環境,すなわち細胞外液の組成は,海水のイオン組成(Na 455mEq/l,K 9.7mEq/l,Cl 535mEq/l)のまさに1/3のイオン濃度に近いのである.輸液の基本は,この細胞外液量を正常に維持できるように補佐するものであり,水とNaの適切な補給がその基本にある.
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