特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質
体液調節
輸液
谷澤 雅彦
1
1聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科
pp.968-974
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225656
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Point
◎輸液の番号(1号,3号など)や通称(「開始輸液」「維持輸液」など)は,臨床ではあまり意味をなさない.輸液は生理食塩水とブドウ糖の混合の割合で決まっており,細胞内外にどれだけ水・電解質が分布するかを意識すべきである.
◎輸液も処方薬である.まずは腸管が使用可能か否かを検討し必要量を処方する.必要量とは維持輸液と補充輸液の和である.
◎膠質液(HES)や生理食塩水は,リンゲル液に比して使用する場面は少ない.過剰輸液による弊害の医原性低Na血症は日常診療でよく遭遇する.
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