検査
検査データをどう読むか
菅野 剛史
1
1浜松医科大学・臨床検査医学
pp.328-330
発行日 1990年2月10日
Published Date 1990/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909503
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尿蛋白の定性は,かつてはスルフォサルチル酸で行われていた.今日ではこの方法は試験紙法に置き代わっている.尿蛋白定性試験といえばすべての尿蛋白が検出可能であると考えたいが,試験紙法に反応する尿蛋白はアルブミンに限られている.大部分の腎障害で観察される蛋白尿はアルブミン尿であるにしても,検査法の落とし穴の一つとして,稀ではあるが,これから示すような例があることも知っておく必要がある.
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