今月の主題 消化器診療のcontroversy
胆道系疾患
内視鏡的乳頭括約筋切開術は胆嚢非摘出例でも適応となるか?
小野 美貴子
1
1杏林大学医学部・第1外科
pp.246-247
発行日 1990年2月10日
Published Date 1990/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909483
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●治療法の概説
内視鏡的乳頭括約筋切開術(endoscopic sphinctero-papillotomy;EST)は,内視鏡的に十二指腸のVater乳頭を切開,開大させるものである.その方法は,十二指腸鏡でVater乳頭を直視し,鉗子口から挿入したパピロトームと呼ばれる切開用ナイフを乳頭の12時方向に当てがい,高周波電流をパピロトームに通じて切開する.開発当初は,総胆管遺残結石の排出を目的としていたが,現在では,各種診断器具やドレナージチューブを胆道に挿入する補助としても施行されている.
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