今月の主題 内科臨床における“こころ”と“からだ”
特定の客観的所見をもたない疾患群
摂食障害
佐藤 祐美
1
,
野添 新一
1
1鹿児島大学医学部附属病院心身医療科
pp.2124-2126
発行日 2002年12月10日
Published Date 2002/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909198
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ポイント
摂食障害の患者数は増加傾向にあり,最近は神経性過食症の割合が急増している.また,患者の若年化傾向や年齢域の拡大もみられている.
摂食障害の病態は,食行動異常という形態での現実回避行動または適応障害として説明できる.その発症・経過に誤った親子関係など心理社会的要因が複雑に関与しているため,多面的アプローチが重要である.
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