今月の主題 内科臨床における“こころ”と“からだ”
特定の客観的所見をもたない疾患群
パニック障害
吉内 一浩
1,2
,
久保木 富房
1
1東京大学医学部心療内科
2Dep.of Neurosciences, UMDNJ New Jersey Medical School
pp.2118-2120
発行日 2002年12月10日
Published Date 2002/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909196
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ポイント
パニック障害では,ある日突然,心悸亢進,胸痛,めまい,呼吸困難のような身体症状とともに不安が発作的に起こる.
広場恐怖,うつ病を合併することがある.
内科を受診することが多く,正しく診断されないことが多い.
治療には,選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの抗うつ薬,抗不安薬とともに認知行動療法などの心理療法を併用する.
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