増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
感染症薬
ホスホマイシン系(ホスミシンS)
笠原 寿郎
1
1金沢大学医学部呼吸器内科
pp.416-417
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909100
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ホスホマイシン(FOM)は1969年,アメリカのメルク社とスペインのセパ社によって共同開発されて,日本では1980年より臨床応用されている.ホスホマイシンは図1のようなエポキシ環とC—P結合の両方を併せもつユニークな化学構造で,分子量は138.1と低分子の薬剤である.本物質の遊離酸は不安定であるが,カルシウム塩およびナトリウム塩はそれぞれ安定で,前者は経口薬,後者は注射剤・外用剤として製品化され,使用されている.
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