シンポジウム 膝の人工関節
潤滑技術よりみた関節
笹田 直
1
Tadashi SASADA
1
1東京工業大学工学部
pp.838-844
発行日 1972年10月25日
Published Date 1972/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904753
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はじめに
関節はいうまでもなく生体骨格の二部分を円滑に摩擦運動させる継手である.一方機械の軸受は摩擦運動する機械の二固体部分を結合する継手である.両者外観上異なつてはいるが,その幾何学的構造のみに着目して関節を一種の軸受と見なすことができる.それならば軸受の分野で知られた潤滑技術工学的取扱いが生体関節に適用することが可能であるか,この問題をここに論じたいと思うのである.
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