今月の主題 腸疾患診療のノウハウ
日常よくみられる疾患
虚血性腸炎
佐々木 大輔
1
1弘前大学保健管理センター
pp.810-811
発行日 2002年5月10日
Published Date 2002/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908699
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ポイント
原因不明の腸管の虚血による壊死性病変をいう.
病型は壊疽型および非壊疽型に分ける.
大腸内視鏡検査のなかの0.1〜1.0%にある.
高齢者に多いが,若年発症もある.
好発部位は左側結腸である.
最も多い症状は腹痛,下痢,血便である.
内視鏡は診断の確定にきわめて有用であり,できるだけ早期に実施する.
非壊疽型は保存的療法を主体とする.壊疽型は手術が適応であるが,死亡率は約50%である.
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