カラーグラフ 消化管内視鏡検査—知っておきたい基礎知識・16
大腸—正常内視鏡像
清水 誠治
1
,
富岡 秀夫
1
,
木本 邦彦
1
1大阪鉄道病院消化器内科
pp.732-735
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908679
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今日,大腸内視鏡検査は大腸疾患の画像診断において中心的な役割を果たしている.正常像の成り立ちとバリエーションを理解することが,異常像を認識するうえで必須であることはいうまでもない.しかし往々にして技術習得が先行して,正常像を正しく理解しないまま検査を行っている人が意外に多いのが現状である.
大腸内視鏡検査で観察できる範囲は肛門管から回腸終末部までである.一般に内視鏡で得られる情報は凹凸と色調に関するものである.以下に,大腸,回腸終末部,肛門管に分けてそれぞれの正常内視鏡像について述べる.
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