増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント
骨・軟部
総論
正常解剖
吉儀 淳
1
,
八代 直文
1
,
木下 隆広
1
,
井原 信麿
1
1亀田総合病院放射線科
pp.348-353
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908413
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
この稿ではCT・MRIにおける四肢・躯幹の正常解剖について述べる.関節については各論に譲る.関節以外の四肢・?幹の骨・軟部組織が画像診断の関心領域となることは多いとはいえないが,腫瘤や外傷の存在部位,進展範囲の評価には正常解剖の把握は必要不可欠である.正常解剖の把握は必ずしも容易ではなく,CT・MRIにおいては一断面のみでなく多断面を連続して評価することが必要である.今回の図は一般的な横断像だが,目的によって様々な方向の断面も有用なため,検査依頼時に目的を明確に伝えることで適切な情報が得られる可能性が高くなる.CT・MRIでは筋肉,脈管の同定は比較的容易だが,神経の同定は必ずしも容易ではない.このため神経の詳細な走行については成書を参考とされたい.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.