増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント
胸部
総論
正常解剖
井原 信麿
1
,
八代 直文
1
,
木下 隆広
1
,
吉儀 淳
1
1亀田総合病院放射線科
pp.150-155
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908381
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はじめに
肺腫瘤や胸膜病変を除き,実際の臨床では肺野についてはMRIよりCTが多く施行されているため,ここではCT解剖について主に述べる.
胸部CT(肺野条件)を前にして,肺病変の部位,分布を理解するためには肺区域,肺動脈,肺静脈の把握が必要である.実際の読影では気管分岐部から気管支を末梢に追うことにより肺区域を把握する.肺静脈は各区域(亜区域)の境界を走行するため有用である.気管支や肺血管を把握するときには,上下のスライスでの連続性を確認する.また,気管支,肺動脈,肺静脈の分岐にはかなりのバリエーションがあるが,ここでは割愛する.
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