増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント
胸部
各論
肺胞・肺小葉
野間 恵之
1
,
小橋 陽一郎
2
,
伊藤 春海
3
1天理よろづ相談所病院放射線科
2天理よろづ相談所病院病理
3福井医科大学放射線科
pp.156-163
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908382
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はじめに
肺実質性陰影の典型例はいうまでもなく肺炎であろう.ただし一言で肺炎といっても,その病態は起炎菌と宿主の免疫の関係で千差万別である.また肺の画像診断の立場からいっても,この最も基本的な所見を正確に理解しておくことは,他の複雑なびまん性肺疾患の鑑別のためにも重要である.したがって本稿においては,まず肺の基本構造である小葉について整理し,さらに細気管支から周辺へ広がっていく病変がHRCT(high—resolution CT)を主体とした肺の画像診断でいかに把握されるかを,いくつかの典型例とその病理像を示しながら解説する.
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