今月の主題 新しい概念に基づいた慢性心不全診療
個々の病態への対応
弁膜症に伴う心不全
赤石 誠
1
1北里研究所病院内科循環器科
pp.1714-1717
発行日 2001年10月10日
Published Date 2001/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908339
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ポイント
心不全という診断名は頻繁に使用されている.しかし,多くの臨床医は,心不全を心室不全と理解している.「左室駆出率40%未満の心不全」という表現に,あまり抵抗がないのは,その証拠である.心エコー図で左室壁運動が良好であれば,心不全がないと考えてしまっている.
心不全をきたす重要な原因の一つに弁不全がある.弁膜症による心不全は,弁機能が障害されて生じる.よって,弁膜症の病態を正しく把握することが重要である.
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