Japanese
English
Bedside Teaching
3次元心エコーによる弁膜症診断
Three-dimensional Echocardiography in the Evaluation of Valve Disease
神吉 秀明
1
,
赤石 誠
2
Hideaki Kanki
1
,
Makoto Akaishi
2
1さいたま市立病院循環器科
2北里大学北里研究所病院循環器内科
1Department of Cardiology, Saitama Municipal Hospital
2Department of Cardiovascular Medicine, Kitasato Institute Hospital
pp.845-850
発行日 2009年8月15日
Published Date 2009/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101317
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はじめに
かつて3次元心エコーは何枚もの2次元断層画像を何十分もかけてオフラインで再構築した後にやっと目にすることができるものであった.近年の技術革新によりわずか数拍で心臓の全体情報(フルボリューム)を得ることができるようになった.今日ではシングルビート3D法と呼ばれる,1心拍でフルボリュームデータを採る方法がトピックになっている.しかし,3次元心エコーは十分に臨床の場に浸透しているとは言えない.その理由として,3次元エコー用プローブとアプリケーションがまだ高価であることが挙げられるが,それだけではなく,3次元心エコーの有用性がまだ十分に確立されていないこともあるだろう.3次元心エコーの技術は発展途上であり,今後ますます改善されていくことは間違いない.
本稿では,3次元心エコー技術の現状と将来を解説する.
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