今月の主題 内科医ができる癌患者への対応
治療に伴う合併症への対応
髄注の合併症
溝井 令一
1
1東京都済生会中央病院神経内科
pp.1532-1534
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908300
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ポイント
髄注の手技に伴う合併症で最も多いのは腰椎穿刺後の頭痛で,時には穿刺時に血管を偶然に傷つけ,くも膜下出血,硬膜外血腫を生じることもある.
薬剤による合併症としては,MTX,Ara-Cとも,急性化学性髄膜炎,脊髄症,白質脳症などを生じることがある.中枢神経への放射線照射を併用した際には,神経毒性が増強されやすい.一般的にAra-CはMTXに比較して毒性が弱いとされている.
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