整形外科 名人のknow-how
小児脳性麻痺に対するバクロフェン持続髄注療法
金城 健
1
Takeshi KINJO
1
1沖縄県立南部医療センター・こども医療センター,小児整形外科
pp.842-847
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003463
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周産期医療の発展により周産期致死率は減少し,救命率が向上して脳性麻痺の発生率は減少しているが,医療ケアを必要とする子どもたちは減少していない。脳性麻痺(cerebral palsy;CP)は出生前・出産時・出生後の様々な病因による何らかの脳傷害で起きる運動機能障害で,運動器に関わる病態は運動麻痺と異常筋緊張が併存しており,特に異常筋緊張は痙縮,ジストニア,アテトーゼ,失調に加えてこれらが混在した状態も認める。運動麻痺と異常筋緊張亢進は随意運動の低下や筋短縮の要因となり,姿勢保持や協調運動,バランスなどの移動能力に影響する。

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