今月の主題 臨床に活かす免疫学
自己免疫疾患
自己免疫疾患—各論
強皮症
黒川 真奈絵
1
,
加藤 智啓
1
1聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター
pp.992-994
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908173
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ポイント
強皮症(SSc)は,皮膚硬化を主病変とする慢性炎症疾患である.病因は不明であるが,自己免疫疾患と考えられている.SScの末梢血および皮膚より,増殖T細胞クロノタイプが検出されたが,それらのTCRβ鎖CDR3領域のアミノ酸配列は全く異なっていた.SScの皮膚浸潤T細胞は皮膚特異的な抗原を認識して反応し,病態に関与している可能性が考えられる.
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