今月の主題 臨床に活かす免疫学
自己免疫疾患
自己免疫疾患—各論
全身性エリテマトーデス
倉沢 和宏
1
1千葉大学医学部第2内科
pp.989-991
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908172
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ポイント
全身性エリテマトーデス(SLE)の発症には,リンパ球の活性化異常,自己抗体の産生が関与している.
SLEの診療では,臓器障害および活動性の評価が重要である.
SLEの臓器病変はすべての臓器に起こりうるが,腎,中枢神経が特に起こりやすい.
SLEの活動性の評価には臨床症状のほか,補体値,抗DNA抗体値など免疫学的指標を用いる.
SLEの治療ではステロイドなどの免疫抑制剤を使用するが,その使用法は臓器病変,活動性により決定される.
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