プライマリケアにおけるShared Care—前立腺肥大症患者のマネジメント・1【新連載】
前立腺肥大症を中心とした前立腺疾患の基礎知識—疾患編
武井 実根雄
1
1原三信病院泌尿器科
pp.328-333
発行日 2001年2月10日
Published Date 2001/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908017
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
前立腺肥大症は男性高齢者に多くみられる疾患であり,2025年には65歳以上の人口比率が25%と「超」高齢化社会の到来が予想されているわが国において,患者の急増が確実な重要疾患である.
前立腺疾患の代表は前立腺肥大症と前立腺癌であり,いずれも加齢に伴い発生率が増加する.集団検診によれば55歳以上の男性の約20%に前立腺肥大症が,約1%に前立腺癌が発見されるという.前立腺肥大症の受療患者数は厚生省の統計によると,1998年には59万人となっており,1995年からの3年間では2倍近い増加を示している1).
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.