今月の主題 内分泌疾患診療と研究の最前線
間脳下垂体疾患—診断法の進歩
下垂体腺腫の機能病理学的手技(2)—In situ hybridization法
佐野 寿昭
1
,
山田 正三
2
1徳島大学医学部第1病理
2虎の門病院脳神経外科
pp.259-261
発行日 1994年2月10日
Published Date 1994/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907892
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ポイント
●組織上でDNAやmRNAの局在を明らかにできるin situ hybridization(ISH)は,免疫組織化学とともに下垂体性腺腫の研究に必須の方法で,通常固定パラフィン包埋組織のmRNAを非放射性プローブを用いて検出可能になっている.
●ISHにより,ある種のGH産生腺腫ではGHの合成が低下していること,ACTH産生腺腫では顕性,不顕性どちらでもPOMCmRNAは同様に発現していること,ナルセル腺腫にゴナドトロピンmRNAが発現していることなどが最近報告されており,今後種々の応用が期待されている.
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