今月の主題 内分泌疾患診療と研究の最前線
間脳下垂体疾患—診断法の進歩
下垂体腺腫の機能病理学的手技(1)—Reverse hemolytic plaque assay法
山田 正三
1
,
服部 淳彦
2
,
佐野 寿昭
3
1虎の門病院脳神経外科
2聖マリアンナ医科大学第1解剖
3徳島大学医学部第1病理
pp.255-258
発行日 1994年2月10日
Published Date 1994/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907891
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ポイント
●Reverse hemolytic plaque assay法とは個々の下垂体腺腫細胞からのホルモン分泌の有無や分泌量の多少を細胞周囲に形成される溶血斑(hemolytic plaque)の有無および面積により判定する検査法である.
●しかし,本法は単に細胞レベルでのホルモン分泌を検査することにとどまらず,同一細胞を免疫組織化学,電顕,in situ hybridizationなどでさらに検討することで,下垂体腺腫の機能(ホルモン分泌)とホルモン合成能や形態像との関係の解明に大いに貢献しうる検査手段である.
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