増刊号 臨床医のための最新エコー法
エコー法の実践—泌尿器領域エコー法
精巣と周辺疾患
澤村 良勝
1
1東邦大学医学部大橋病院泌尿器科学第2
pp.322-326
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907768
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
陰嚢内病変の超音波診断は,これまで超音波断層法と超音波ドプラ法の併用法が行われてきた.これは断層法により描出された種々の陰嚢内の異常に対し,ドプラ法を併用して精索部や精巣部の血流の有無や強弱を測定する方法である.今日ではカラードプラ法が一般化し,これら2つの診断法を1つのプローブ(探触子)で同時に行うことができ,従来のグレースケール断層像の上にリアルタイムで血流像が観察されるようになり,陰嚢内病変の診断にはカラードプラ法は不可欠な検査法となっている.本稿では,陰嚢内臓器の正常像と代表的疾患についてカラードプラ法を中心に解説する.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.