今月の主題 循環生理機能検査の進歩
心エコー図―最近の話題
血管内および心腔内エコー法
森内 正人
1
,
斉藤 穎
1
,
谷川 直
1
,
鎌田 智彦
1
Masahito MORIUCHI
1
,
Satoshi SAITO
1
,
Naoshi TANIGAWA
1
,
Tomohiko KAMATA
1
1日本大学医学部第二内科
キーワード:
血管内エコー法
,
心腔内エコー法
,
冠動脈形成術
,
動脈硬化
,
冠動脈血流量
Keyword:
血管内エコー法
,
心腔内エコー法
,
冠動脈形成術
,
動脈硬化
,
冠動脈血流量
pp.641-644
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901110
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新たに登場した侵襲的エコー法である血管内および心腔内エコー法は,極小高周波トランスデューサーが装着されたカテーテルを血管内ならびに心腔内に挿入し,血管と心臓を内部から観察する方法である.これらにより従来の血管造影法では知りえなかった詳細な血管壁情報が把握できるようになり,また経胸壁心エコー法では得られない極めて鮮明なエコー画像が採取されるようになった.特に前者は動脈硬化の診断と治療効果の判定に飛躍的な進歩をもたらしつつあり,後者は心筋虚血時の壁運動異常の検出における有用性が指摘されている.両者とも今後さらに広く用いられ種々の心・血管疾患の診断に威力を発揮するものと期待される.臨床検査36:641-644, 1992
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