今月の主題 「考える」診断学—病歴と診察のEBM
考える診断学の実際
見逃してはならない疾患編
急性喉頭蓋炎
樋口 昌孝
1
1慶應義塾大学医学部小児科
pp.1505-1507
発行日 2000年9月10日
Published Date 2000/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907625
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なぜ正しい診断が重要か
急性喉頭蓋炎は,急速に進行し適切な治療が行われない場合,しばしば致命的になることがある.スウェーデンからの報告では,小児例の73%,成人例の19%で気道確保を必要とした).
診断には,喉頭蓋の著明な腫脹(しばしば披裂喉頭蓋ひだ・披裂部の腫脹も合併)を確認する必要がある.しかし,小児の場合,診察に伴う手技をきっかけに気道閉塞が起こる可能性が高い.
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