今月の主題 血栓症と抗血栓薬
血栓症の基礎—最近の研究の進歩
血栓症の病理
浅田 祐士郎
1
,
丸塚 浩助
1
,
住吉 昭信
1
1宮崎医科大学病理学第1講座
pp.685-687
発行日 2000年5月10日
Published Date 2000/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907444
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●動脈血栓の形成は,内皮下組織への血小板の粘着により始まり,引き続いて血小板凝集,フィブリン形成が起こる.
●動脈硬化巣の破綻部位では,血小板とともに外因系血液凝固系の活性化により,フィブリンに富んだ大きな血栓が形成される.
●播種性血管内凝固症候群(DIC)は,全身臓器の毛細血管レベルにフィブリン血栓が多発する.
●血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)では,心,脳,腎などの細小動脈と毛細血管に血小板血栓が多発する.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.