今月の主題 内科医のための皮膚所見の診かた
内科医のための発疹の診かた
膨疹—蕁麻疹からアナフィラキシーショックまで
森田 栄伸
1
1広島大学医学部皮膚科
pp.528-530
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907409
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●膨疹は皮膚の限局性浮腫であり,出現後数時間以内に痕を残さず消失する.蕁麻疹がその代表的疾患である.
●膨疹の出現後数日間にわたって浮腫や赤みが続き,全身倦怠感や関節痛を伴う場合には蕁麻疹様血管炎を考える.
●膨疹を伴うショック症状をみた場合はアナフィラキシーショックを考える.薬剤,血液製剤,ハチ毒,食物などが原因となる.食物の関与した運動誘発アナフィラキシーの場合,小麦製品が原因であることが多い.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.