今月の主題 内科医のための皮膚所見の診かた
内科医のための発疹の診かた
紅斑—結節性紅斑から悪性リンパ腫まで
古川 福実
1
1和歌山県立医科大学皮膚科
pp.532-535
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907410
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●多くの疾患が紅斑で始まるが,他の性状の皮膚に移行し,または他の皮疹を伴ってくる.紅斑のみで終始する特別なもののみを紅斑症として挙げる傾向にあるが,アレルギー性のものから腫瘍性のものまで多彩である.
●問診上で気をつけなければならない点は,全身状態の異常の有無,薬剤の使用状況,感染症の有無,外傷の有無,経過などである.また,瘙痒,紅斑の分布・性状などのほか,体表部のみならず粘膜に異常がなかったかを聞くことも忘れてはならない点である.
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