今月の主題 アレルギー診療の実際
喘息
成人喘息の発症機序,病態と予後
可部 順三郎
1
1湯河原厚生年金病院
pp.220-222
発行日 2000年2月10日
Published Date 2000/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907343
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●喘息発症にかかわる因子には,①素因,原因因子(アレルゲン,薬物など),寄与因子(喫煙,感染など)がある.
●気道炎症が加わって気道過敏性を亢進させ,炎症の持続とリモデリングにより慢性化する.
●慢性化は不可逆的変化を招く可能性があり,恒常的肺機能低下が起これば生命予後に悪影響を及ぼす.
●喘息死は年々減少傾向にあったが,近年は世界的に横ばいか,やや上昇傾向にある.わが国の喘息死亡率は欧米に比べてまだかなり高い.
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