今月の主題 急性冠症候群
病態の理解のために
スタニング・ハイバネーション・プレコンディショニング—Ca2+とアデノシンの関与
北風 政史
1
,
堀 正二
1
1大阪大学大学院医学系研究科病態情報内科学
pp.21-24
発行日 2000年1月10日
Published Date 2000/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907296
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●心筋スタニングは,狭心症発作の重積や急性心筋梗塞にて認める病態であり,Ca2+過負荷やO2-産生がその分子メカニズムである.心筋ハイバネーションは,冠灌流圧低下によるが,細胞内Ca2+レベルの低下が原因となる.
●プレコンディショニングによる心保護はアデノシン-PKC連関が関与する.
●虚血性心疾患の病態把握・治療は,これらの病態を十分に念頭に置く必要がある.
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