今月の主題 糖尿病の患者を受け持ったら
専門医の治療選択を生かす
遺伝子異常を疑う例へのクリニカルアプローチ
綾目 秀夫
1
,
岡 芳知
2
1小野田赤十字病院内科
2山口大学医学部第3内科
pp.1927-1929
発行日 1998年11月10日
Published Date 1998/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907219
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●異常インスリン血症,インスリン受容体異常症,グルコキナーゼ遺伝子異常,ミトコンドリア遺伝子異常,HNF遺伝子異常など,糖尿病の成因となりうるいくつかの遺伝子異常が明らかとなってきた.
●これら遺伝子異常が明らかな糖尿病では,成因に即したきめ細かい治療法の選択が可能になることが期待される.
●そのためには,「ありきたりの糖尿病」のなかに特有の遺伝子異常があるのではないかと疑う臨床的観察が重要である.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.