増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
疾患からみた内科エマージェンシー
その他の疾患
低体温症
西谷 弘美
1
1東京都済生会中央病院内科
pp.398-400
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907183
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ポイント
●偶発性低体温症とは,生体が寒冷に曝露され,深部体温が35度以下に低下した状態をいう.
●低体温症は死亡率の高い重篤な疾患であり,直ちに治療を必要とする緊急疾患である.
●予後を左右する因子は,低体温の程度,冷却速度,治療までの時間と反応,治療法,年齢,基礎疾患,合併症などによる.医師は本症の病態を正確に理解し,早期に治療することが重要である.
●治療法は,passive rewarmingとactive rewarmingとがある.前者の治療に反応しない例や重篤な例には,後者を選択する.
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