臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
IX.代謝・栄養障害
問題となるケースの治療
178.偶発低体温
岡田 道雄
1
Michio Okada
1
1杏林大学医学部・第2内科
pp.2488-2489
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218719
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症例
35歳,女性.4日間欠勤し,布団上にパジャマ姿で倒れているのを発見された(12月26日).体格中等.半昏睡.直腸温27.0℃.脈拍80/分,不整(心房細動).血圧測定不能.血糖400mg/dl以上.ケトン体2+.pH 6.863(補正前6.713),Pao2 77.6(112.0),Paco2 11.6(18.0),BE-35.6.血清アミラーゼ1,040Somogyi単位.人工膵を使用し,passive rewarming法により治療.体温は10時間後には回復.R.I 1単位あたりの血糖降下度は3.95mg/dl/Uと通常の5分の1に低下していた.1月24日軽快退院.
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