増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
症状からみた内科エマージェンシー
好中球減少時の発熱
松崎 道男
1
1横浜市立大学医学部附属病院輸血部
pp.202-203
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907102
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ポイント
●好中球減少時の発熱は,敗血症など重篤な合併症を併発している可能性があるため,緊急事態であると認識しなければならない.
●検査(特に血液培養)と同時に可能な限り最大量の広域スペクトラムの抗菌薬を開始する.
●患者の腸内無菌化,無菌環境,無菌看護で新たに起こる感染症の予防対策を十分行う.
●血液疾患の治療など事前に好中球減少が予想できる場合は,抜歯や患者の無菌化などの感染症の予防が大事である.
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