今月の主題 抗菌薬マネジメント—細菌感染症治療の基礎と実践
内科外来・病棟でよく遭遇する感染症へのアプローチ
好中球数減少時の発熱のマネジメント
佐藤 博子
1
,
森澤 雄司
2,3,4
1東京大学医学部血液内科
2東京大学医学部感染制御部
3東京大学医学部感染症内科
4東京大学医学部呼吸器内科
pp.105-109
発行日 2001年1月10日
Published Date 2001/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907970
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ポイント
好中球数減少時の発熱は,悪性腫瘍の診療における主要な緊急症の一つである.
好中球数減少時には局所所見に乏しい場合が少なくない.
血液培養検査は必ず2セット以上を採取する.
好中球数減少時の発熱では,培養検査の結果を待つことなく,起因菌を想定しつつ,広域スペクトラムで殺菌的な抗生物質による治療を開始する.
臨床像を経時的に把握して治療方針を頻回に再検討する.
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