増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
症状からみた内科エマージェンシー
全身性発疹
早川 和人
1
1杏林大学医学部皮膚科学教室
pp.204-205
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907103
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ポイント
●全身性発疹の患者に遭遇した場合,まず行うべきは発疹を注意深く観察することである.この際,特に重症を示唆するような所見の有無に注意を払う.
●全身のびまん性の発赤,Nikolsky(ニコルスキー)現象,高度な粘膜疹,高熱などが認められる場合には重症例,すなわち中毒性表皮壊死症,Stevens-Johnson症候群などの可能性があるので,十分に注意する.
●全身性発疹の症例では,原則的にはすぐに皮膚科専門医にコンサルテーションしたほうがよい.少なくともこれらの重症を示唆する所見がみられたときには,早急にコンサルテーションすべきである.
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