続・アメリカの医学教育 スタンフォード大学病院レジデント生活・7
一般内科外来
赤津 晴子
1
1アメリカ・スタンフォード大学病院内分泌内科
pp.1843-1846
発行日 1998年10月10日
Published Date 1998/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907035
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短い入院—入院治療から外来治療へ
アメリカの病院の入院日数は短い.例えば,自然分娩での入院は24〜48時間,帝王切開のお産でも3〜4泊,合併症のない心筋梗塞では5〜6泊,といった具合である.おそらくどの疾患に関しても,日本での入院日数の3分の1か4分の1であろう.したがって,アメリカの病棟では実に早いテンポで事が進み,われわれは短期決戦型で一人一人の患者さんに取り組むこととなる.患者さんにしても入院中は検査,治療,早朝回診,コンサルタント医の回診,理学療法など「おちおち寝ている暇もない!」ほど忙しい.
入院日数の短縮に伴って,患者のケアのなかに占める外来治療や外来ケアの役割が最近さらに増大してきた.その例として日帰り手術,外来での癌の化学療法や放射線治療,抗生物質の静脈点滴の普及などをあげることができる.
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